今回は、バックストリームのことについて書いていこうと思います。
第28回から登場し続けている、SASUKEの歴史上唯一の自ら水に飛び込むエリアであるとともに8mの逆流を進んでいくエリアです。初めて登場した時は、SASUKEの落水してはいけないというエリアの概念を覆していて、すごいエリアを考えてきたなと、感じました。さらに、毎大会コンスタントに選手たちを苦しめていて最近の2nd stageのキーエリアにもなっていると思います。
バックストリームの攻略法は色々あると思いますが、今回はおすすめの2通りとあまりおすすめしない方法を書いていこうと思います。
まずはおすすめの1つめ、プールの外側を壁に沿って進んでいく方法です。外側の壁というのは、自分が選手としてプールに入ったときに右手側にある壁になります。一番オーソドックスな方法であると考えていますが、なぜこの経路をとるのか疑問に思う人もいると思います。その理由としては、逆流を起こしているスクリューが中央に設置されているため、外側は中央よりも弱い力になるためだと考えています。しかし、この方法のデメリットは、プールの出口は反対サイドの壁に設置されているため、スクリューを横断しないといけないということです。
なのでここでの私のおすすめの経路は、ある程度壁沿いに進んでいって出口が少し近づいたら、今度は出口に対して最短距離で斜めに進んでいく経路です。この経路のほかに考えられる経路は出口の真横まで壁沿いでいき、そこから真横に進む方法です。しかしなぜ前者の経路の方が良いかというと、完全に横からスクリューを受けるよりも、ある程度斜めからはいっていった方が逆流を軽減できるのではないかと感じたためです。
バックストリームにおいて、出口のパイプをつかめないときのタイムロスは取り返しのつかないミスになってくると思うので、それを起こさないためにも、斜めから確実に取りにいくのが良いのかなと思います。
2つの目のおすすめは、泳ぎに自信が十分にある人に対してのおすすめになります。それは、出口に対して最短距離で泳ぐことです。この8mくらいの逆流をものともせず泳げる人は一番タイムロスなくいくことができるはずです。しかし、1st stageや2nd stageのスパイダードロップまで終わった体の疲労や夜の中での水泳やあまり体験したことのない逆流への恐怖等、少しでも不安な気持ちがあるのであれば、1つ目の経路を私はおすすめします。
最後はあまりおすすめしない方法です。それは、潜水でいくということです。ふつうはクロールで行くものだと思っていますが、なぜ潜水で行くのか、と。それは空気中に近い方がスクリューの力が強いのではないかと考えている人たちが考えた方法なのかな?と私は感じています。実際のところどのくらいの力でどの角度でスクリューが逆流を起こしているのかわからないので、答えは出ませんが、もし潜水のほうがほんとに早かったとしてもおすすめしない理由があります。
それは、クロールよりも潜水のほうが息がきれた状態で次のエリア、リバースコンベアーに進まなくてはいけなくなるためです。リバースコンベアーの解説は次の投稿でやりますが、息が切れていると思うように体が動いてくれないため容易にリバースコンベアークリアできなくなり、タイムロスしてしまいます。
バックストリームは、いかに息を切らさず次のエリアに進めるかがカギになってくると思うので、水泳だけではなく、有酸素運動等で息がきれても大丈夫なように体を通っていくことがクリアへの近道であると感じます。
ですが個人的には、潜水士の小野美波さんの完璧な潜水を見たいと思いました。